フィギュアスケートより楽しむための豆知識

フィギュアスケートと聞くと、男子シングルや女子シングルなどのひとりの選手がスケートリンクの上で華麗なステップやスピン、ジャンプなどの技を音楽に乗せて繰り広げる競技。
そのようなイメージをお持ちの方が多いかもしれまえん。
しかし、スポーツとしての種目はそれだけではありません。
男女1組で滑るペアスケーティングや氷上の社交ダンスなどと呼ばれるアイスダンスなどもその種目に含まれます。
なお、このフィギュアスケートのフィギュアは人形などのことではなく、図形を意味します。
つまり、スケートリンクの上で図形を描くように滑る競技であることからこの名前が付けられたと言われています。
そんなフィギュアスケートの競技としてのルールは、ジャンプやスピン、ステップなどの技の難易度と完成度の高さで評価される「技術点」と、スケーティングの美しさや楽曲との調和性がどうかなど芸術的にどれだけ素晴らしい表現ができているかを評価した「演技構成点」を足した特典でその順位を競う、というのが基本です。
ただ、演技に際しては着地の失敗や演技の途中棄権、時間オーバーさらには衣装の反則などをしてしまっている場合細かくそれぞれの項目で減点されてしまいます。
また、その際にはどの種目も2分40から50病で行われる「ショートプログラム」と4から4分30秒で行われる「フリースケーティング」の2種類の演技を行い、それぞれの合計得点により最終順位が決まります。
そんなフィギュアスケートを観戦するにあたっては、たくさんの見所があります。
もちろん何の知識がなくとも選手の華麗な演技を楽しむのも良いでしょう。
ただ、競技中に最も盛り上がるポイントであるジャンプの種類を見極めることができると、より深い視点で競技を楽しめるのでおすすめです。
具体的なジャンプの種類としては、全部で6つあります。
このうち最も難易度の高いのが、「アクセル」です。
他のジャンプはどれも後ろ向きの状態で踏み切ります。
一方で、アクセルについては前向きのままジャンプをして着地するときは逆に後ろ向きにならなければなりません。
それゆえに、アクセルを成功するとファンはほかのどのジャンプを跳んだ時よりも盛り上がります。
また、アクセルの次に難しいと言われているジャンプが「ルッツ」です。
ルッツの特徴は、つま先をついてジャンプを踏むところにあり、足を踏み切るときには左足の外側に体重を乗せていないと減点されてしまいます。
加えて、ジャンプをしている時に上半身を右側にひねるような動作があるのもルッツの特徴であり魅力です。
その他のジャンプとしてルッツとよく似たつま先をついて飛ぶジャンプに「フリップ」があります。
ただ、フリップを跳ぶ際には後ろ向きになって左足の内側のエッジで踏み切るので、ジャンプをする直前に後ろ向きになってすぐ跳ぶことが多い傾向にあります。
ただ、難易度はアクセルやルッツに比べるとやや低いです。
また、フリップと同程度の難易度のジャンプにそれまでの滑りの勢いを利用して跳ぶ「ループ」があります。
それゆえに、跳ぶ直前に腰をぐっと落として椅子に座るような姿勢になるのがループの最大の特徴です。
なお、後ろ向きのまま右側外側のエッジで踏み切って跳びます。
さらに、跳ぶ直前に両足を「ハ」のような形に開いて跳ぶジャンプが「サルコウ」です。
サルコウは、これまでに紹介したどのジャンプより跳びやすいと言われている存在です。
また、そんなサルコウより簡単で6種類のジャンプの中で最も跳びやすいと言われているのが「トウループ」です。
トウループは、後ろ向きのまま右側外側のエッジで踏み切るところはループと同じですがその後に左足のトウをついてからトウループは跳ぶため、他のどのジャンプよりも自然な流れで跳ぶことが可能です。
ゆえに、簡単と言われているトウループゆえ、競技の中で盛り上がりどころである4回転ジャンプはこのトウループで跳ばれることが多いです。
逆に言えば、同じ4回転でもその跳び方によって難易度が全く違うことを知っておくと、より競技を楽しめることがでしょう。
なお、フィギュアスケートと言えば選手が着ているきれいなユニフォームに注目している人も多いかもしれません。
一流の選手の中にはユニフォームを一流のデザイナーに特注して作ってもらっていることもあるため、競技の観戦にあたっては本競技ならではの注目すべき重要なポイントと言えます。
ただ、それだけこだわり抜けば抜くほどその価格は高くなります。
数十万円以上の費用がかかっているユニフォームも存在します。
また、ユニフォームに対してもさまざまなルールが決められており、あまりに素肌が見えるものやアクセサリーを付けることは禁止されており、違反するとその分得点が惹かれてしまいます。
ぜひちょっとした豆知識を知っておくことで、より一層フィギュアスケートの観戦を楽しみましょう。